気持ちが前向きになる本でした。
先日、かかりつけ病院小児科へ、定期外来受診に出かけてきました。
受診の内容自体は、娘も落ち着いてくれているし、真新しいことは特にはなかったのですが、、
やはり、待合や身長体重計測など、他の障害のなさそうなお子さんたちの中でのひと時は、まだまだ落ち着きません。
うーん、吸引・・目立つかな・・
裸んぼになると胃瘻、見られてるよな・
などなど
悲しいとかとは違うのですが、まだまだ居づらさを感じてしまう自分がいます。
娘は何にも変わらず、いつもの可愛い娘なのに。
きっと、時間や成長とともに、でーんと穏やかに構えられる私になれるのかしら。
そうありたいものだ~と思います。
さて、娘の障害のこととはまた別に。
知人がおすすめしてくださった本を読んでみました。
日本理化学工業会長である大山泰弘さんの「働く幸せ」。
粉が出にくいチョークや、子供のお絵かきの「キットパス」を製造している会社です。
実に、社員の70%が知的障害ある方の雇用で成り立っている!そうです。
会長である大山さんが、それに至る経緯や思いを綴っており、
「働くことの根源的な意味、幸福」について語られていました。
入所や通所している施設の福祉事業所での作業(お菓子作りや手芸など)でなく、
社会の中に出て、ビジネスで賃金を得て、他人と関わり働いていくことで、
「感謝されること、役に立つということ、愛されるということ」を真に得られるのだということをメッセージとして投げかけられています。
”排除するのではなく、共生する方法を考えることで、結果として社会全体が幸せになる”
この会社は、著者の強い思いと、長い年月の粘りがあったからこそ、この70%が知的障害の方という雇用体制を実現できたのだと思います。
ですが、これからの日本、社会の中の歯車の中で、障害のある方も健常な方も近い関係でいられて、多様性を受け入れられる社会にしていきたいものだな、、と感じます。
娘の障害云々とは関わらず、純粋に前向きな気持ちになれる本でした。
それから、医療者ではあるけれど、「福祉」のこと、改めて私は何も知らなかったんだな~と、新しい扉を開いた感じです。
1つ1つ、新しいことを知ることを楽しみながら、ゆるゆる頑張っていきたいものですね。
先日乗った電車内で。
ずいぶんと髪が伸びました~。
乗り心地はどうだったかな?